|
|
●ベンジャミン・フランクリン 13徳
ベンジャミン・フランクリン(グレゴリオ暦1706年1月17日<ユリウス暦1705年1月6日>-
1790年4月17日)は、アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。
印刷業で成功を収めた後、政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をした。
また、凧を用いた実験で、雷が電気であることを明らかにしたことでも知られている。
現在の米100ドル紙幣に肖像が描かれている他、米50セント硬貨にも1963年まで彼の肖像が
使われていた。
1 節制 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。 |
2 沈黙 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。 |
3 規律 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。 |
4 決断 なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。 |
5 節約 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。 |
6 勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて
断つべし。 |
7 誠実 詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出すことも
また然るべし。 |
8 正義 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。 |
9 中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。 |
10 清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。 |
11 平静 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。 |
12 純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これにふけりて頭脳を鈍らせ、身体を
弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。 |
●ソクラテス
1 よりよく生きる道を探し続けることが、最高の人生を生きることだ。 |
2 本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。
本は著者がとても苦労して身に付けたことを、たやすく手に入れさせてくれるのだ。 |
3 良い本を読まない人は、字の読めない人と等しい。 |
4 人間の美徳はすべてその実践と経験によっておのずと増え、強まるのである。 |
5 幸福になろうとするならば、節制と正義とが自己に備わるように行動しなければならない。 |
8 我々が皆自分の不幸を持ち寄って並べ、それを平等に分けようとしたら、ほとんどの人が今
自分が受けている不幸の方がいいと言って立ち去るであろう。 |
9 自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間
より賢い。 |
10 財産や名誉を得る事のみ執心し、己の魂を善くする事に努めないのを恥とは思わないのか。 |
11 魂の探求の無い生活は、人間にとって生きがいの無いものである。 |
●イエスキリスト
2 艱難(かんなん)は忍耐を生じ、忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ず。 |
3 あなたの父母を楽しませ、あなたを産んだ母を喜ばせよ。 |
4 急いで得た富は減る。少しずつたくわえる者はそれを増すことができる。 |
5 あすのことを誇るな。一日のうちに何が起こるか、あなたは知らないからだ。 |
6 後ろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進め。 |
7 金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。 |
8 見てもらおうとして、人の前で善行しないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの
天の父のもとで報いをいただけないことになる。 |
9 見てもらおうとして、人の前で善行しないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの
天の父のもとで報いをいただけないことになる。 |
10 求めよ、さらば与えられん。たずねよ、さらば見出されん。門を叩け、さらば開かれん。
すべて求むるものは得たずねぬる者は見出し、門をたたく者は開かるるなり。 |
11 いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。 |
●オットー・フォン・ビスマルク
1 自分の間違いから学ぶのは愚か者だけだ。賢者は他人の間違いから学ぶ。 |
2 我々が歴史から学べるのは、誰も歴史から学んでいないという事実だけだ。 |
4 歴史が証明する所に拠ると、逃した機会は二度と戻らない |
5 人が決まってウソをつくとき。それは狩りの後、戦争の最中、そして選挙の前 |
6 政治に関する情報は、政府がそれを公式に否定するまで信じてはいけない。 |
8 勝利に終わる戦争と言えども、常に一つの悪であると私は考える。政治は民衆をそれから
守る努力をしなければならぬ
|
●タレス
・紀元前624年頃に生まれ、紀元前546年頃に亡くなる。
・古代ギリシアの哲学者。
・ソクラテス以前の哲学者の一人で、西洋哲学において、 古代ギリシアに現れた記録に残る最古の
(自然)哲学者であり、イオニアに発したミレトス学派の始祖である。
3 外見を、飾り立ててはならない。美しさは、生き方の中に現われる。
|
5 最も困難なことは自分自身を知ることであり、最も容易なことは他人に忠告することである。
|
●君主論 (ニッコロ・マキャベリ)
マキャベリズム・・ 政治において目的を達成するためには手段を選ばぬ権謀術数をさす。
1 悪人になる覚悟を持つ
君主の座を守りたければ、悪人になる覚悟も必要だ。
そして、時に応じて、その悪人の面を使ったり、封じたりするのである。
|
2 非難されてもひるまない
国を守るために悪事を行わざるをえないときは、非難されてもひるんではいけない。
あらゆることを考え合わせてみると、美徳と見えた物が実際は命取りになったり、
悪徳と見えた物が安全と繁栄につながったりするからだ。
|
3 偉大なことはけちでなければ成し遂げられない
けちでなければ偉大なことは成し遂げられない。 けちでない者は必ず破綻する。
|
4 疑うことを忘れない、かといって疑いすぎない
軽々しく人の言い分を信じたり、性急に行動を起こしたりすべきではない。
かといって、臆病になりすぎてもいけない。
つねに思いやりと思慮を持ち、落ち着いた行動を心がけるべきである。
そうすれば、疑うことを忘れて軽はずみなことをしたり、疑いすぎて嫌われたりする
こともない。 |
5 愛されるより怖れられる方がいい
愛されるより、怖れられる方がずっといい。
人間というのは総じて恩知らずで、気まぐれで、嘘つきで、いかさまで、
危険を嫌い、儲けにはどん欲である。だから、よい待遇さえ与えればついてくる。
とはいえ、あなたのために血を流します、財産や命、子どもも捧げます、と言ってくれるのは、
天下太平のときだけである。
君主が危機に陥るや、彼らはそっぽを向く。
そういう空約束を信じきって何の手も講じない君主は、必ずや滅びる。 |
6 憎まれないようにする
君主は怖れられなければならないが、愛されない場合も、少なくとも憎まれぬようにすべき
である。憎まれずに怖れられることは可能である。人の財産や女に手をつけさえしなければ、
憎まれることはない。
|
7 民衆はみかけと結果に動かされる
君主が戦いに勝ち、国を守れば、その政治は必ずすばらしいものとされる。
民衆はつねに見かけと結果に動かされる。このような状況にあっては、
民衆の意見がすべてであり、その意見が強固なときは、少数派は付け入る隙がない。
|
8 怖れるべきことが二つある
君主が怖れるべきことが二つある。国民による謀反と、他国からの攻撃である。
他国からの攻撃を防ぐには、軍備を整え、良き同盟国を持つべきである。 |
9 民衆に憎まれない
謀反を防ぐもっとも有効な手段は、民衆に憎まれないことである。謀反を企てる者は必ず、
君主を殺せば民衆は満足すると考えている。
だが、君主を殺せば民衆が怒り狂うとわかっていれば、行く手には無数の障害が立ちはだかる
ことになり、そのような企てを実行する勇気などとても持てなくなる。
|
10 身近に使える者をひどく傷つけない
狂信者による暗殺は防ぎようがない。死を怖れぬ覚悟があれば、君主に死を与えることも
不可能ではない。とはいえ、そのようなことはめったにないから。
君主はさほど怖れる必要はないが、使用人や側近をひどく傷つけることがないよう、己を戒める
べきである。 |
11 力のある者を味方につけておく
兵士の力が圧倒的に強い国では、君主は彼らを味方につけておくことを何よりも重んじる
べきである。
国の統治が完全に兵士の手中にある場合、民衆のことなど顧みず、兵士たちをしっかりつなぎ
とめておかねばならない。
|
12 かつての敵ほど人並み以上に忠義を尽くす
最初から信頼出来る友人だった者より、最初は疑わしげにみえた者のほうが、より忠実で役に
立つことがわかるはずだ。
彼らはかつての悪い心証を払拭しなくてはと思っているから、人並み以上に忠義を尽くさざる
を得ない。
だから、恩恵を受けることに慣れ切って君主の利益を忘れがちな者より、ずっと役に立つ。
|
13 中立の道を選ぶとたいてい失敗する
紛争の渦中にある国は必ず、周囲の友好関係にない国に中立を求め、友好国には武力支援を
求める。
優柔不断な君主は、当座の危険を避けようとして、たいてい中立の道を選び、たいてい
失敗する。
|
14 有能な人物を引き立てる
有能な人物を積極的に引き立て、職務に秀でた者を称え、才能を重視するべきである。
商売であれ農業であれ、それ以外であれ。市民の仕事を奨励し、
安心して働けるようにしてやることだ。没収されるのを怖れて資産を増やすのを控えたり、
高い税金を怖れて新しい事業を始めるのを思いとどまったりすることがないように、配慮して
やらねばならない。 |
15 努力する者には報いる
資産を増やそう、新しい事業を始めようと考える者など、何らかの形で都市や国を繁栄させよ
うと努力する者に、君主は必ず報いてやるべきである。
また、毎年、適切な季節に、芝居や祭りで国民が気晴らしできるようにするとよい。
それぞれの国民に気を配ってときどき顔を出し、親切で寛大な人間の見本のようにふるまうべき
である。
その間、決して君主の威厳をくずさないこと。これを決しておろそかにしてはいけない。
|
16 必要な助言を聞く
君主には必ず助言が必要である。君主はつねに疑問を持ち、たずねたことについては忍耐強く
真実に耳を傾けなくてはならない。
さらに、誰かが何らかの理由で真実を隠していることがわかった時は、厳しく叱責するべき
である。
|
17 叩くときは、徹底的に叩きのめす
人間はだいじに扱うか、叩きのめすか、どちらかにすべきである。小さな傷を受けた者は復讐
するかもしれないが、重傷を負えば復讐できない。
人を傷つけるときは、必ず復讐のおそれを断っておくべきである。 |
18 変革に抵抗はつきものと知る
国のあり方を変えるのはこの上なく厄介で、むずかしく、危険だということは、心に留めて
おいたほうがいい。
多くの人間は、自ら経験して確かめない限り、新しいものを心から信じることは決してない。
その結果、変化を阻止しようとする者は折あらば激しく攻撃をしかけてくるし、好意的な者も
積極的には味方してくれない。
そのため、改革を断行しようとした君主も、協力者も、思いを遂げることができなくなる。 |
19 忠誠心は危機によって試される
平時は、誰もが君主をちやほやして、忠誠を誓い、この命を捧げます、などと言う。
それは死の危険がないときにだけだ。いったん危機がやってくると、ほとんどの者がどこかへ
消えてしまう。
人の忠誠はそのときになってみないとわからないから、決して油断してはならない。
|
20 歴史の勝者に学ぶ
君主は歴史を読み、すぐれた戦陣の行いに学ぶべきである。彼らが戦時にいかにふるまった
かを知り。
彼らの勝敗の理由を考えるとよい。歴史を読むべきは何よりの理由は、すぐれた先人の行動を
そっくりまねられるということだ。
その先人たちもまた、賞賛すべき名誉ある歴史上の人物を手本とし、つねに彼らの行動を念頭
に置いて行動したのである。
|
●韓非子 中国戦国時代の法家(法治主義)である韓非の著書
1
其れ物は宜しき所あり、材は施す所あり。
物にはそれに見合った正しい使い道があるように、人材にもそれを配する適切な場所や処遇
がある。 |
2 法は貴におもねらず、縄は曲にたわまず。
法の適用は、身分の高い人だからといっておもねって曲げてはならない。
大工は木が曲がっていても墨縄を曲げたりはしない。
|
3 二柄(にへい)は刑と徳なり。
権力の二つの柄は刑罰と恩賞である。人は刑罰をおそれ、恩賞を喜ぶ。
|
4 小利を顧みるは、則ち大利の残なり。
小さな利益にひかれることは、大きな利益の妨げになる。 |
5 法は顕かなるに如くはなく、術はあらわるるを欲せず。
法令は文面に明らかにし、術を運用するにあたっては顔色や行動のうえにあらわして
はならない。
|
6 慈母には敗子(はいし)あり
情け深い母親には、その愛におぼれてとかく残念な子ができる。
|
7 たんぷくにして利を好むは、則ち国を滅ぼし身を殺すの本なり。
利益だけを貪欲に追い求めていると、いずれ国を失い、その身も滅ぼすことになる。 |
8 之を利するを以て心と為さば、則ち越人も和し易く、之を害するを以て心と為さば、
則ち父子も離れかつ怨まむ。
お互いの利益になるのであれば遠い国の人ともうまくやっていける。一方で損になるのであれば、
父と子の間であっても怨みが生じる。
|
9 氷炭(ひょうたん)は器を同じくして久しからず。
氷と炭を同じ器に入れれば氷は溶けて炭火は消える。両者の言い分を取り入れるのは失敗
のもとである。
|
10 虎の能く狗を服する所以の者は、爪牙なり。
虎が犬を服従させることができるのは爪と牙があるからだ。人君も刑罰という武器をもた
なければ人を治めることはできない。
|
●論語 孔子とその高弟の言行を、孔子の死後に弟子が記録した書物
2 止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばよい。 |
3 過ちて改めざる これを過ちという
誰でも過ちを犯すが、それに気づきながらも改めようとしないことこそ、本当の過ちで
あるということ。
|
4 良心に照らして少しもやましいところがなければ、何を悩むことがあろうか。
何を恐れることがあろうか。
|
5 義を見てせざるは勇無きなり
人としてなすべきことと知りながら、それを行わないのは、勇気がないためであるということ。 |
6 学べばすなわち固ならず
学問により、視野も広がり、柔軟となって、頑固さがなくなるということ。 |
7 十人が十人とも悪く言う奴、これは善人であろうはずがない。
だからといって十人が十人ともよくいう奴、これも善人とは違う。
真の善人とは、十人のうち五人がけなし、五人がほめる人物である。
善人に好かれ悪人に嫌われるというのが一番である。
|
8 巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)
言葉巧みで、表情を取り繕っているものに、誠実な人間はほとんどいないということ。
|
9 己達せんと欲して人を達せしむ
自分が目的を達成しよう思うときは、まず人を助けてその人の目的を遂げさせてやる。仁者は
事を行うのに自他の区別をしないということ。 |
10 物事を迅速にしたいと、望んではならない。小さな利点に目をとめてはならない。
物事を早く行うことばかり望むと、十分になすことができない。
小さな利点にとらわれると、大きな仕事が達成できない。 |
11 知らざるを知らずとなすこれ知るなり
知らないことを知らないと自覚する。それが本当の知るということ。 |
12 好きなことを仕事にすれば、一生働かなくてすむ。 |
13 自分自身に対する誠実さと他人に対する優しさ、すべてはこの二つに包括される。
|
14 人の本性はみなほとんど同じである。違いが生じるのはそれぞれの習慣によってである。 |
15 何事も楽しんでやりなさい。
楽しんでやることで、思わぬ力が発揮されるものなのだ。 |
16 君子は和して同ぜず小人は同じて和せず
優れた人物は、人と協調するが主体性を失わず、小人物は、表面では同調するが心から親しくなる
ことはないということ。 |
17 学びて思わざればすなわち罔(くら)し、思いて学ばざればすなわち殆(あやう)し
学んでも考えなければ、はっきり理解した状態にならない。また、考えるだけで学ぶことが
なければ、独断に陥り危険であるということ。
|
18 過ぎたるはなお及ばざるが如し
度が過ぎることも不足するのと同じように良くないということ。 |
19 人間は逆境において人間の真価を試される。
人生の達人は逆境を楽しみ、順境もまた楽しむのです。
|
20 成功者は必ず、その人なりの哲学をもっているものだ。
その哲学がしっかりしているからこそ、成功者の人生は揺るがないのだ。 |
21 朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり
朝に人としての大切な道を知ることができれば、その晩に死んでも心残りはないということ。 |
22 徳は孤ならず必ず隣(となり)あり
徳のある人は孤立することがなく、よき協力者が必ず現れるということ。
|
23 良薬は口に苦くして病に利あり忠言は耳に逆らいて行いに利あり
良薬は、苦くて飲みにくいが病気には効く。よい忠告は、聞くのはつらいが反省し行いを
正せば、自分のためになるということ。 |
24 悪に報いるには正義をもってし、善に報いるには善をもってせよ。 |
25 君子は平安でのびのびしているが、小人はいつでもくよくよしている。 |
26 高貴な人間は自分自身に、平俗な人間は他人に、要求を課する。 |
27 三人行けば必ず我が師あり。その善なるものをえらび、之に従い、その不全なるものは
これを改む。 |
28 徳ある人を見たら、その人に並ぶことをめざせ。徳なき人を見たら、我が身を振り返り、
自省せよ。
|
29 最も賢い者と最も愚かなものだけが、決して変わることがない。 |
30 二度と帰らぬものは過ぎ去った歳月である。二度と会うことができないのは死んで
しまった親である。 |
31 富貴は浮雲のごとし
人の道に外れて得た富や地位は、浮き雲のようにはかないものだということ。 |
● 孫子
1 彼を知り己を知れば百戦危うからず
敵の実情を知り、己の実情を知っていれば、百回戦っても敗れることがない。 |
2 先ずその愛する所を奪わば、即ち聴かん
まず敵が大切にしているものを奪取すれば、敵はこちらの思いどおりにできる |
3 囲師には必ず闕く
包囲した敵軍には逃げ道を開けておき、窮地に追い込まれた敵軍を攻撃し続けてはならない |
4 逸を以て労を待つ
自らはゆっくりと力を貯えて、相手が疲労した時を待って戦う |
5 実を避けて虚を撃つ
敵が備えをする「実」の部分を避けて、備えが手薄な「虚」の部分を攻撃すべきである |
6 善く戦う者は、人を致して人に致されず
戦巧者は、自分が主導権を取り、相手のペースで動かされない |
7 戦いは正を以って合い、奇を以って勝つ
戦いとは、正攻法を用いて敵と対峙し、奇策を巡らせて勝つものである |
8 善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり
戦上手と呼ばれた人は、勝ちやすい状況を作り出し、勝つべくして勝った人である |
9 卒を視ること嬰児のごとし
兵卒に対して赤ん坊のように思い接する |
10 兵は拙速を聞くも、未だ功の久しきをみざる
戦いは、長引かせてうまくいったためしがない |
12 百戦百勝は善の善なるものに非ず
百回戦って百回勝つのが最善ではない。戦わずして勝つのが最善である |
● ヨーゼフ・ゲッペルスのプロパガンダ
1 「プロパガンダの秘訣とは、狙った人物を、本人がそれとはまったく気づかぬようにして、
プロパガンダの理念にたっぷりと浸らせることである。
いうまでもなくプロパガンダには目的がある。しかしこの目的は抜け目なく覆い隠されてい
なければならない。その目的を達成すべき相手が、それとまったく気づかないほどに」 |
2 「優れたプロパガンダは嘘をつく必要がない。むしろ嘘をついてはいけない。真実を恐れる
必要はないのだ。大衆は真実を受け入れることが出来ないというのは誤りだ。彼らには
できる。
大事なことは大衆が理解しやすいようにプレゼンテーションしてやることだ」
|
3 「政治家は時には不人気な政策を実行しなければならない。しかし不人気な政策は入念に
準備し、大衆を納得させてから実行しなければならない。なぜならばそれによって一番
被害を受けるのは彼らだからだ。彼らにはなぜそうしなければならないのかを知る権利
がある」
|
● ロスチャイルド
マイアー・アムシェル・ロートシルト(独: Mayer Amschel Rothschild、1744年2月23日 -
1812年9月19日)は、ドイツの銀行家。ヨーロッパの財閥ロートシルト家(英語読みでロスチ
ャイルド家)の基礎を築いた。
フランクフルトで古銭商人としてスタートし、ヘッセン=カッセル方伯(ヘッセン選帝侯)家
の御用商人の銀行家となったことで成功のきっかけを掴み、ナポレオン戦争で大きな財を成した。
彼の5人の息子たちはフランクフルト(長男アムシェル)、ウィーン(次男ザロモン)、ロンドン
(三男ネイサン)、ナポリ(四男カール)、パリ(五男ジェームス)の5か所に分かれて事業を行い、
それぞれ5家のロートシルト家の祖となった。「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
より抜粋」
1 私に一国の「通貨の発行権」と管理権を与えよ
そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い マイアー・アムシェル |
2 多くの仕事をしようとする人は
今すぐひとつの仕事をしなければならない。 マイアー・アムシェル |
3 町のあちこちで通りが血で染まっている時こそ、買いの絶好のチャンスだ
たとえそれが自分の血であったとしても。 ネイサン |
● 老子
「ちょっと待てよ。まず、その目標を得ようとしているものが、君の実力から言って、
高望みすぎてやしないかい。欲張りすぎていないかい。さらに、それをやろうという
動機が、仲間に自慢してやろうとか、いい格好をしてたろうとか、そういう不純な
ものではないのかい」「努力のし過ぎは、かえってすべてを壊してしまうよ」
「超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意 田口佳史 著 より 抜粋」
1 ・道の道とす可(べ)きは常道に非(あら)ず。
(体道第一)
道は見えない・聞こえない・つかめないものだから、頭で理解しようとしたってダメだよ、
感じ取ってくれ、と言う意味。
今は論理一辺倒で、屁理屈ばかり言う人が賢い、とされる風潮がある。
老子は「それは違う」と斬り込む。
「そんな理解の方法は、むしろ正しい理解を遠ざけるもので、実感して体得する
ことが大切なのだ」
|
2 ・大象(たいしょう)を執(と)りて天下に往けば、往くとして害せられず、
安平太(あんぺいたい)なり。
(仁德第三十五)
ごくごく普通のことが、一番ありがたい
|
3 ・徳を含むことの厚きものは、赤子(せきし)に比す。
(玄符第五十五)
人は成長するにつれて、浮世のしがらみだの、私利私欲など、自分を縛る余計な虚飾という
ボロ衣を身に着けてしまう。ボロ衣を脱ぎ捨て、赤ん坊にかえって人生を考えてみることが
大切なのだ。 |
4・知りて知らずとするは上(じょう)。知らずして知れりとするは病(へい)。
(知病第七十一)
◎ 知識なんて、自分を賢く見せる為のお飾りでしかない。道がものを言わずに実践している
「無為自然」という真理を体得せよ。「無為」とは、自然のままで作為のないこと。
その反対が「人為」で、この二文字をくっつけると「偽」となる。
人為的に物事を進めていくと、自分の人生がやがて「ニセモノ」になる。
|
5 ・天下皆美の美たるを知る、これ悪のみ。皆善の善たるを知る、これ不善のみ。
(養身第二)
自分を他人と比べて落ち込んだり、得意になったりするのはもうやめにしよう。
自分の天性は何なのか、個性は何なのかを直視して、それを生かすことを考えなさい。 |
6 ・是(ここ)を以もって聖人無為の事ことに処(お)り、不言の教(おしえ)を行おこなう。
万物作(おこ)りて辞せず、生じて有せず、為なして恃(たの)まず、
功こう成なりて居(お)らず。夫(そ)れ唯(ただ)居らず、是(ここ)を以もって去らず。
(養身第二)
世間の価値観に囚われず、また世に言う成功に執着せず、自分の好きな事だけを追求しなさい。
そうすれば、アグレシップに事に向かうエネルギーが枯渇することなく、楽しく生きていける。
周囲の目を気にして自分をよく見せよう、と言った欲望がどうでもよくなってくる。
無為―自然のままの自分が生きたいように生きようと「悟る」に至る。 |
7 ・我われに三宝さんぼう有あり、持じして之これを保たもつ。一いちに曰いわく慈じ、
二に曰いわく倹けん、三さんに曰いわく敢あえて天てん下かの先せんと為ならず。
(三宝第六十七)
天下を背負って立とう、会社を背負って立とうなんて考えなくていい。
自分のペースで地道な暮らしをしていると、自分の好きな分野で知らないうちに
世の中の役に立っているものだ。 |
8 ・柔弱じゅうじゃくは剛ごう強きょうに勝かつ
(微明第三十六の一部)
「柳に雪折れなし」という諺があります。 しなやかな柳の枝は、雪が降ってもその重み
に耐えて、折れることはありません。
また、激しい雨やl強風にも、上下左右に揺られながら、耐えることができます。
それに対して、堅い木は、雪の重みや強風で枝が折れてしまいます。 |
9 ・希き言げんは自し然ぜんなり。飄ひょう風ふうは朝あしたを終おえず、驟しゅう雨うは
日ひを終おえず。 孰たれか此これを為なす者ものぞ。天てん地ちなり。天てん地ちすら尚な
お久ひさしきこと能あたわず、而しかるを況いわんや人ひとに於おいてをや。
(虚無第二十三)
自分の発言に対して、それが無理してひねり出した言葉なのか、自然にこぼれ落ちた言葉なのかを
今一度反省してみる必要がある。言葉は自然とこぼれるもの。何かの拍子に「教養がにじみ出る」
事が大切。黙して語らず、言葉や教養が自然とこぼれ出るくらいにまで実力を磨くべし。 |
10 ・自みずから見あらわさず、故ゆえに明あきらかなり。自みずから是ぜとせず、故ゆえに
彰あらわる。
自みずから伐ほこらず、故ゆえに功こうあり。自みずから矜ほこらず、故ゆえに長ひさし。
(益謙第二十二)
自分のやったことを人に自慢するのは愚かなことだ。もっと実力をつけようとする向上心が、
そこで止まってしまうからだ。聞かされる方は、たまったものではない。
二十の意味で自分で自分の首を絞める行為なのだ。 |
11・大国は下流なり。天下かの交こうなり。天てん下かの牝ひんなり。
牝ひんは常つねに静せいを以もって牡ぼに勝かつ。静せいを以もって下くだることを為な
すなり。
(謙德第六十一)
ポジションが上がれば上がるほど、へりくだった態度をとるのがいい。
年を重ねるほどに腰は低く、それが大物の流儀である。 |
12 ・五ご色しょくは人ひとの目めをして盲もうならしむ。五ご音いんは人ひとの耳みみを
して聾ろうせしむ。
五味ごみは人ひとの口くちをして爽たがわしむ。
(檢欲第十二)
世の中が仕掛けてくる情報や欲望なんかに惑わされるな。 |
13 ・素そを見あらわし樸ぼくを抱いだき、私わたくしを少すくなくし欲よくを寡すくなくす。
(還淳第十九)
表面を着飾って生きる事は、命を削るようなものだ。地に足をつけ、自分の中身を充実させて
生きていけ。それが命が喜ぶことだ。「人の目ばかりを気にして生きるのは、もうやめろ。
楽しいことを見逃すばかり。 |
14 ・持じして之これを盈みたすは、其その已やむに如しかず。
揣きたえて之これを鋭するどくするは、長ながく保たもつ可べからず。
金きん玉ぎょく、堂どうに満みつれば、之これを能よく守まもる莫なし。
(運夷第九)
あと少しと頑張ると、人は不自由になる。七分くらいで満足するのがいい。
欲はほどほどに。 |
15 ・足たるを知しる者ものは富とみ、強つとめて行おこなう者ものは志こころざし有あり。
其その所ところを失うしなわざる者ものは久ひさし。死しして亡ほろびざる者ものは寿
いのちながし。
(弁徳第三十三)
強欲な人間は、どれほど物質的に恵まれようと満足するところを知らない。
心が貧しいのだ。 |
16・将まさに之これを歙ちぢめんと欲ほっすれば、必かならず固しばらく之これを張はる。
将まさに之これを弱じゃくめんと欲ほっすれば、必かならず固しばらく之これを強つよくす。
将まさに之これを廃はいせんと欲ほっすれば、必かならず固しばらく之これを興おこす。
将まさに之これを奪うばわんと欲ほっすれば、必かならず固しばらく之これに与あたう。
是これを微び明めいと謂いう。柔弱じゅうじゃくは剛ごう強きょうに勝かつ。
(微明第三十六)
今の状況はまったく逆のことが起こる予兆でもある。
もし今が好調なら、やがて不調になる。そんなふうに逆を考え、その前触れをキャッチし、
準備万端整えることが大切である。
|
17 ・無為むいを為なし、無事ぶじを事こととし、無味むみを味あじわう。
小しょうを大だいとし少しょうを多たとし、怨うらみに報むくゆるに徳とくを以もってす。
難かたきを其その易やすきに図はかり、大だいを其その細さいに為なす。
天てん下かの難なん事じは必かならず易やすきより作おこり、天てん下かの大だい事じは必
かならず細さいより作おこる。是ここを以もって聖人せいじんは終ついに大だいを為なさず。
故ゆえに能よく其その大だいを成なす。
(恩始第六十三)
悪い芽は早いうちに摘み取り、いい芽は大切に育てる。 |
18 ・営魄えいはくを載のせ一いつを抱いだき、能よく離はなるること無なからん。
気きを専もっぱらにし柔じゅうを致いたして、能よく嬰えい児じたらん。
(能為第十)
心身の健康とバランスを整える。欲に振り回されない、人に良く思われようとなんて無理に
考えない。 |
19 ・曲きょくなれば則すなわち全まったく、枉おうなれば則すなわち直なおし。
窪わなれば則すなわち盈みち、敝へいなれば則すなわち新しんなり。
少すくなければ則すなわち得え、多おおければ則すなわち惑まどう。
是ここを以もって聖人せいじんは一いつを抱いだき、天てん下かの式しきと為なる。
(益謙第二十二)
期待されている人は、その期待に応えようとがんばるから、ストレスも多く、疲れ切って
しまう。
期待なんかされないほうがいい、自由に伸び伸びと生き、長寿を全うできるだろう。
|
20 ・道みちを失うしないて後のちに徳とくあり、徳とくを失うしないて後のちに仁じんあり、
仁じんを失うしないて後のちに義ぎあり、義ぎを失うしないて後のちに礼れいあり。
(論德第三十八)
人と付き合うときは、相手のレベルに応じて、会派が成り立たなくてつまらないなどとは
考えず、お互いに吸収する。
|
● デービッド・ロックフェラー・シニア
1 利益は事業にも人生にも重要 ─「利益」の魅力が雇用を創出し、富を生み出し、その他の
いずれの社会的、経済的システムも成し得なかった方法で人々に力を与える。
|
4 ボスは2人より1人がいい ─ 最高経営責任者を2人置く体制は機能しない。気まずい妥協の結果
が方針に反映されるからだ。
|
5 友人とビジネスを始めるのを迷うことはない ─ 一緒にビジネスをして最もうまくいくのは、
相手との間に信頼関係と理解、忠誠心があるときだ。これらは、友人関係に欠かせないもの
でもある。
|
6 資本主義は擁護すべき ─ 金を稼ぐことに罪悪感を持つべき人間などいない。 |
7 資本主義に必要なのは政府と市場の協力 ─ 全ての問題を解決し、全ての病気を治すために政府
と市場のどちらか一方だけに依存することは、現実的ではない。 |
8 オフィスの外に出ること ─ (チェース・マンハッタン)銀行の顧客に会うために私が訪れた
のは50の州のうち42州。ビジネスのために誰かとした食事は約1万回(ニューヨークでの食事は
除く)。取引先や顧客との会議は何千回にも上る。 |
9 できる限り遠くまで出かけること ─ 私が飛行機で移動した距離は、世界200周分。銀行で仕事
をしていた35年間に、103か国を訪問した。 |
10 腹立たしいことがあるなら、議員に手紙を書くこと ─ 誰でも議会や政府に自分の意見や懸念を
伝えることができなければならない。
|
11 名字が「扉を開く」こともある ─ 「ロックフェラー」の名が有利に働くこともある。私からの
電話には、誰でも出てくれるようだ。 |
12 反対に「閉じる」こともある ─ 一方で、人から疑われたり、皮肉を言われたりすることもある。
自分の努力で何かを達成しても、「名前のおかげ」と言われることもある。
|
13 言いたい奴には言わせておけ ─ ほんのわずかでも「出る杭」になる人が、面の皮を厚くして
おくことは非常に重要だ。 |
15 家族を大切にする ─ 祖父とパートナーたちは、仕事の上では厳しくやり合うこともあった。
だが、それは仕事上に限ってのことだった。
|
16 家族のために行動する ─ (兄の)ネルソンの選挙運動に表立って協力することはあまり
なかったが、時には一緒に人前に顔を出す義務も感じた。
|
17 (しかし、)一番驚かせてくれるのは家族だ ─ ネルソンと(二番目の妻となった)マーガレッタ
・ハッピーの不倫関係を知ったときには、ショックを受けた。一番近くにいる者が最後まで気付
かないというのは、よくあることだ。 |
19 良き師を見つける ─ 私が歴史に興味を持ち、ずっと関心を失わなかったのは、6年生のとき
の先生のおかげだ。 |
20 人間は自分にないものに引かれる ─ 妻と一緒に過ごす時間は楽しかったが、私たちはそれ
ぞれ異なる関心事を持ち、相手がそれに時間を費やすことを互いに認めてきた。
それが、長く幸せな結婚生活を送るためのカギだったのだろう。
|
21 分相応に暮らす ─ 簡単に借りられる金は投機に使うこともできるし、手を広げすぎる
ことにもつながる。 |
22 冒険心を大切にする ─ 兄のローレンスは、何でも一度は試してみるという考えの持ち主
だった。新しいアイデアに対する兄の関心は決して衰えることがなく、ベンチャーキャ
ピタリストとして大きな成功を収めた。
|
24 後悔せずに生きる ─ 祖父は後悔のため息をついたことがなかった。(違法だとして解散を
命じられた石油トラストの)スタンダード・オイルも、社会に利益をもたらしたと確信して
いた。 |
25 永遠に残るものを作る ─ ビジネスを通じて得ることができる喜びには、永続性と自分自身を
超える価値の創出がある。
|
● ニーチェ
人生
1 悪とは何か? 弱さから生じるすべてのものである。 |
2 孤独な人間がよく笑う理由を、たぶん私は最もよく知っている。孤独な人はあまりに深く
苦しんだだめに笑いを発明しなくてはならなかったのだ。 |
3 あなたが出会う最悪の敵は、いつもあなた自身であるだろう。 |
4 事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。 |
5 真実の追求は、誰かが以前に信じていたすべての真実の疑いから始まる。 |
6 我々が広々とした自然にこれほどいたがるのは、自然が我々に関して何ら意見をもって
いないからである。
|
仕事
1 世界には君以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き
着くのか、問うてはならない。ひたすら進め。 |
2 自分を破壊する一歩手前の負荷が、自分を強くしてくれる。 |
3 樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。
しかし実際には種なのだ。 |
4 毎日少なくとも1回、何か小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目
になるおそれがある。 |
5 轢かれる危険が最も多いのは、ちょうど1つの車を避けた後である。 |
6 人が意見に反対するときは、だいたいその伝え方が気に食わないときである。 |
7 若者を確実に堕落させる方法がある。違う思想を持つ者よりも同じ思想を持つ者を尊重するように
指導することである。 |
結婚・恋愛
2 愛の不足ではなく、友情の不足が不幸な結婚生活を作り出す。 |
3 一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に今日は少なくとも一人の人間に、一つの喜びを
与えることができないだろうかと、考えることである。 |
4 あなたにとって最も人間的なこと。それは誰にも恥ずかしい思いをさせないことである。 |
● ナポレオン
2 不可能は小心者の幻影であり、卑怯者の避難所である。 |
4 一頭の羊に率いられた百頭の狼群は、一頭の狼に率いられた羊群に敗れる。 |
5 約束を守る最上の手段は決して約束をしないことである。 |
9 歴史とは、合意のうえに成り立つ作り話以外のなにものであろうか。 |
10 国民というものは、苦しい時には、実行力のある政治家を望み、その欠点を意に介しない。
しかし楽になると、彼の良い点を無視して、欠点だけを責めたてる。 |
14 頼るべきものは人望ではなく、ただ己れの力あるのみ。 |
15 人間はあらゆるものを発明することができる、ただし、幸福になる術を除いては。 |
17 何かをさせようと思ったら、いちばん忙しいヤツにやらせろ。それが事を的確に
すませる方法だ。 |
18 中傷に対しては、無実の者でさえ勇気をくじかれる。 |
19 三つの敵意ある新聞は千の銃剣よりも怖ろしい。 |
20 死をもって罪を贖うことはできるが、繕うことはできない。 |
21 作戦計画を立てることは誰にでもできる。しかし戦争をすることのできる者は少ない。 |
23 予は二年後を思慮せずしては、かつて生きたことがない。 |
24 一歩一歩はい上がるのは冒険家ではなくて、幸福を追っかけている男のすることだ。
人生はとるに足りない夢だ。いつかは消え去ってしまうのだ。
|
25 生きている兵卒のほうが、死んだ皇帝よりもずっと価値がある。 |
26 下層の民衆運動を叩くのには、理屈では駄目で、砲兵を用いて潰すのにかぎる。 |
27 子供の将来の運命は、その母の努力によって定まる。 |
28 社会には剣と精神という二つの力しかない。結局のところ、つねに剣は精神によって
打ち負かされる。 |
29 人は、彼の妻、彼の家族、それに彼の部下に対する行為で知られる。 |
30 不道徳の最たるものは、自分の知らない稼業をすることである。 |
31 お前がいつの日か出会う禍(わざわい)は、お前がおろそかにしたある時間の報いだ。
|
● ガリレオ・ガリレイ
1 それでも地球は動いている。(地動説を放棄するとき) |
2 言葉や属性こそ、物事の本質に一致すべきであり、逆に本質を言葉に従わせるべきではない。
というのは、最初に物事が存在し、言葉はその後に従うものだからである。 |
4 学者先生はしきりに〈それゆえ〉と言う言葉をお使いになるが、なんで〈それゆえ〉なんだか、
俗人にはさっぱりわからない。なんだか、偉そうな言葉でごまかしているようだ。 |
5 ひとを教えることはできない。ただ自悟させる手助けをするにすぎない。 |
6 非常にすぐれたオルガンを製作する職人がこれを演奏することは知らない、ということがあり
得るのとちょうど同じように、大論理学者が論理学を用いることにはあまり習熟していない
ということもあり得るのです。
|
7 哲学は、われわれの目の前に拡げられている巨大な書物、つまり宇宙に書かれている。 |
8 自然はわれわれの知性にとっては限りなく驚嘆すべきことを最高度の容易さと単純さとで
行なっているのです。 |
9 どうして君は他人の報告を信じるばかりで自分の眼で観察したり見たりしなかった
のですか。 |
|
|
|